Scourge: Outbreak

Scourge: Outbreak

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さいなん: かいせん(改訂版)
By Helmi
カバーアクションTPS「Scourge: Outbreak」の日本人向けプレイガイドです。
前評判と見た目であまり評価が得られていないようなので、楽しさを伝えられたらと思い書きました。
SFの設定を舞台にTPSを4人COOPできて面白いですよ。
このガイドはゲーム本編の独特な日本語翻訳の雰囲気からレトロなSFを意識した筆の方向性になっています。
ストーリーについても第4話までは核心に触れない程度に解説します。

※最終話では全ての真相が書かれているのでネタバレしたくない人は読まないようにしてくださいね!
(2014/04/13 初版  →  2015/04/05 改訂版)
   
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第1話 しんせんなにく

○さいなん: かいせん
原題「Scourge: Outbreak」。うまく訳されなかったのでこのようなタイトルに
なっていますが、ニュアンスを正しく訳すと「災厄の発生」がより近いと思います。
このゲームのテキストでは翻訳文で単語の統一がなされてないので、正確な読み取りは
不可能と判断し、このガイドは愛情もこめて平仮名を多く交えた「完全意訳版」としました。















○あらすじ
謎の隕石が落ちてきた。調査するとこれにはとんでもないエネルギー資源が秘められて
いた。ノガリ社はこれを採取し「アンブロシア」と名付け実用化することによって世界を
動かすほどの大企業となっていた。
山湖秘伝隊はノガリ社に対抗している傭兵組織である。
本作ではライスベック教授により、特命を受けて降下ポッドで不時着した
山湖秘伝隊・こだま分隊の運命と隠された真相を描く。


○フラッシュバック
本作ではエピソードの合間に理解しがたい回想が流れる。これはキャラクター
ごとに持っている過去の記憶で、プレイヤーが選んでいるキャラクターによって
異なる回想が流れ、物語の真相を知るための手がかりになっている。


○登場人物
ストーンウォール
こだま分隊長。過失で大量の死傷者を出し、軍隊を追い出された過去がある。今は傭兵組織「山湖秘伝隊」に所属している。さいなん遺伝子によって発生した「災厄」によって非情の決断を迫られることになる。

アンプ
こだま分隊のさいなん系女子。戦闘中毒症を患っており、稀に発生する暴走に組織は頭を悩ませているようだ。症状の解決方法はノガリ社の深層にあるとライスベック教授は語る。

マス
「山湖秘伝隊」の協力者。アンプとは戦友としての強い絆があり、彼女に発生した「災厄」に苦悩することになる。しかし「災厄」を発生させてしまったことをマスは全て許す。

シェード
ノガリ社に連れ去られた姉と妹を追い、復讐の機会を窺っている。マスクをしているので通信の声が独特。彼が見たノガリ社内部の真実とケースに入った生体の中身とは?

ライスベック教授 : 山湖秘伝隊がノガリ社に送り込んだスパイ。
  こだま分隊を内部から支援している。今回の作戦の発案も彼のもののようだ。

リリス
山湖秘伝隊・アルファ分隊長。精神能力に長ける。さらに強大な彼女のもうひとつの能力はストーリーの終盤で明かされる。(翻訳原文で「ライリス」とも表記されるが誤り)

ブラー
アルファ分隊員。分身能力を持つ。ただし分身体も肉体同様の質量を持ち、本体の一部という厄介な特性がある。本体のみ"守護神"で武装している。


フェーズ
アルファ分隊員。チェーンガンで武装しており、瞬間移動能力を持つ。瞬間移動移動能力は彼を中心とした一定の範囲内で効果が発揮されるため、装甲につつまれた大量のノガリ戦士を"召喚"して引き連れている。


○用語
さいなん遺伝子 : 隕石に隠されていた異星人のDNA。膨大なエネルギーを
  得られるので採取して研究していたが、さいなん遺伝子が勝手に動くようになり、
  結局ノガリ社でもコントロール不能の状態になってしまった。

さいなん細胞 :
植物のような菌類のような緑色の何か。人間を捕食し、さいなん星人としか呼びようのない節足生物をどんどん生み出している。ノガリ社の上層部ではこれを極秘研究にし、末端関係者は見なかったことにしている。翻訳原文では「災難細胞」だが、翻訳の統一がされていないので「さいなん細胞」とした)









ノガリ社 : 翻訳原文では「ノガリ法人」。アンブロシアテクノロジーの独占企業で、
  世界の権力を欲しいままにしているが、さいなん星人の繁殖とアルファ分隊の攻撃で
  現在は組織が崩壊している。

アンブロシアエネルギー :
翻訳原文では「アンブロシア燃料」。隕石から取り出されたエネルギー源。こだま分隊とアルファ分隊がスーパーパワーを使えるのはアンブロシア技術のおかげ。さまざまな機材に応用されているらしく、ノガリ社が専横しているのはこのアンブロシアエネルギーを独占しているため。

アンブロシアスーツ :
こだま分隊やアルファ分隊で着ている傭兵スーツ。このスーツによってスーパーパワーが発揮される。「オンラインにしないと本来の効果を発揮できない」「ノガリ製に適応させる」というセリフから、使用可能状態にするためには色々な調整を施さないとならないらしい。しかもこだま分隊では作戦開始からしばらくの間、スーツがオンラインになっていなかった。「オンライン」とはSF小説で見られる強化服が調整された状態を指すのだろう。(翻訳原文では「アンブロシア服」)








山湖秘伝隊 : ノガリ社の専横に対抗している傭兵組織。こだまとアルファの
  メンバーはこの組織の分隊。だがアルファ分隊はどう見ても中隊規模の部隊であり、
  こだまとアルファは規模の差がかなりあるようだ。
こだま分隊 : ストーンウォール、アンプ、マス、シェードが所属する山湖秘伝隊の
  分隊。任務遂行の評価は高いようだ。マスが配属されたのは比較的最近だった模様。
アルファ分隊 : リリス、ブラー、フェーズが所属する山湖秘伝隊の分隊。
  ノガリ社に山湖秘伝隊のスパイとして潜入していたライスベック教授の救出任務に、
  こだま分隊と当たっていたが、こだま分隊の降下ポッドを撃ち、山湖秘伝隊を裏切って
  反乱を起こす。分隊だが数十人規模の大所帯である。


さいなん星人 :
さいなん細胞から生み出され続けている節足生物。恐ろしいことに人類やアンブロシアスーツを着た傭兵よりも強い。繁殖力が非常に強く手に負えない状況になってしまい、ノガリ社はあっという間に崩壊してしまった。親型と子型がおり、親型を倒さないと無数の子を呼び寄せる。







半さいなん星人 :
おそらく人類をエサにし続けた結果生まれた、さいなん星人と人間のおぞましいハーフ。二足歩行型だが意思の疎通はできず、節足型に従って現れる形なので節足型より下位の存在なのかもしれない。またハーフが生まれるということはさいなん星人のオリジナルが節足型ではない可能性を示している。動きが最も素早く、難易度悪夢ではプレイヤーを一撃で倒す力を持つ最強の存在でもある。(ノガリ社がさいなん遺伝子と人間の遺伝子を合体させていた別説もある)




















隕石 : 全ての元凶。アンブロシアテクノロジーを人類にもたらしたが、同時に
  さいなん遺伝子をばら撒く結果になってしまった。隕石は物語の核心に触れるので
  詳しくは真相編である最終話にて。





第2話 なさけむよう

カバーアクションTPSのゲームなので基本はそれに準じると思ってください。
ここでは「さいなん: かいせん」独自のシステムを中心に書いていきたいと思います。















○キャラクターごとの性能差
平均的能力型 : ストーンウォール、アンプ
重火器鈍足型 : マス
小火器俊足型 : シェード
特定のキャラクターでないとプレイに困るというものはなく、キャラクターはどれを
選んでも問題ないゲームデザインになっています。
この他に各キャラクターはアンブロシアエネルギーによる衝撃波とシールドの系統が
異なります。


○衝撃波
アンブロシアエネルギーを消費して敵を蹴散らす強力な衝撃波を放てます。
囲まれた時や味方の救出に使うと便利です。

○シールド
アンブロシアエネルギーを消費して展開すると敵の銃弾をブロックできます。
消費率は高いのでエネルギー切れに注意。















○衝撃波とシールドの系統
自分中心型衝撃波 : ストーンウォール、マス
投射型衝撃波 : アンプ、シェード
  自分中心型は主にノックバックを重視したメガクラッシュ。投射型は狙った地点に
  小規模のメガクラッシュを発生させます。
  (投射型は自分のそばには放つことができない)
固定型シールド : ストーンウォール、シェード
移動型シールド : アンプ、マス
  固定型は展開した後に別行動に移行できます。移動型はシールドを展開しながら
  前進することなどができます。別行動は平行して起こせません。












○アンブロシアエネルギーの補充
アンブロシアジェネレータの付近に立つことによって補充されます。ジェネレータは
撃つと爆発するので注意。
(翻訳原文ではアンブロシア細胞。FPSによくある撃つと爆発する赤いタルに相当するが、
アンブロシア細胞とはとても呼べない形状のため、便宜上「アンブロシアジェネレータ」
とした)


○アンロックスキル
「さいなん: かいせん」はキャラクターの成長要素のあるゲームです。特定の4行動を
起こすことによってキャラクター別にレベルアップし、スキルがパッシブでアンロック
されるシステムです。4行動は
・アンブロシアエネルギーによる行動
・チームプレイ行動
・中距離攻撃
・長距離攻撃
これらのアクションを行うことによって、それぞれのXPを得られます。
スキルはリロード速度上昇や味方のダウン復帰速度上昇など有利になるものばかりなので、
高い難易度でのクリアを目指すならばできるだけ取得しておきましょう。


○分隊指揮官
「さいなん: かいせん」は分隊指揮ゲームです。オブジェクトを画面真ん中に持ってきて
指揮キーを押すと、各隊員に指示を出せます。狙いはアバウトでOK。
指示はたったの4つなのでわかりやすいです。
・敵に対して → あいつを攻撃しろ!
・ダウンした味方に対して → 彼を治療しろ!
・コンソールやタレットなどに対して → あれを使うんだ!
・指定したい地点に対して → この地点を確保しろ!
敵に対してのスポッティングは重要で、スポッティングすることによって敵がマークされ、
集中砲火を浴びせやすくなります。地点指示はCPUを呼び出すのに便利です。
指示は同時に2つ出せます。例えばダウン回復指示を出したあとに、寄ってくる敵に
攻撃指示を出せます。一度出した指示は後に出した方から先にキャンセルキーでキャンセル
できます。
また、分隊員が一人でもダウン状態から制限時間内に復帰できないとゲームオーバーになるので
注意しましょう。
この指揮キーによってゲームプレイがソロでも退屈しないシステムになっています。


○ローリング
緊急回避行動です。ローリングしたい方向にローリングキー。グレネードを避ける
ときなど頻繁に使います。


○カバーアクション
カバーアクションの誤動作によってこのゲームに対するデモ評価が悪かったことは
否定できません。カバーリングしたい障害物をキャラクターが見失うと勝手に前方
ダッシュを続けてしまうからです。
しかし乗用車を運転するにしても特性を知らないとすぐに事故を起こしてしまいますね。
ここで「さいなん: かいせん」独特のカバーアクションについて覚えましょう。
・障害物に対してスプリントすると自動でカバーに入る。
・乗り越えられる高さの障害物に隠れている状態でローリングキーを押すと乗り越えられる。
・隠れている状態で横キーを押しながらローリングキーを押すとローリングして飛び出す。
 (滑り出し)














○素早い滑り込み(重要)
このゲーム最大のアクションである素早い滑り込みカバーリングの方法です。
やり方は「カバーに入りたい障害物に対してスプリントし、一定距離に近づいたら
ローリングキーを素早く二回押す」
。障害物にズザーッと素早くカバーリングに
入る動作は必見。ローリングと同じぐらい多用し、覚えると目の覚めるような
アクションをしたプレイができます。





第3話 ころしのどうぐ

○武器解説
武器にはノーマル状態のものの他にオプションがついているものがあります。
どのオプションがついているかはシナリオ固定のようです。
弾薬は有限で対応した銃にしか補充できません。
シナリオによってはまったく登場しない銃もあります。
アンチマテリアルライフルとチェーンガンは弾薬の補充ができないようです。
「オプション・破壊力」の銃は従来品よりもマガジンクリップ数が減少します。
また、発砲音も変化します。
(※オプションの種類は確認できたものだけを掲載しています)

突撃銃"死神" : 銃口3門による3点バーストのアサルトライフル。
  長距離射撃でもそれなりの精度があり、威力も高いので頼りになる。あまり連射
  しても当たらず弾薬をロスしてしまうので様子を見ながら撃つといい。
  オプションでグレネードランチャーがつくものがあるが、通常弾薬との切り替え
  方法がないようで、グレネード2個を撃ち尽くすと通常弾薬に切り替わる。[未検証]
  (オプション:命中精度、安定性、グレネードランチャー、破壊力)














短機関銃"ホタル" : ノガリ戦士の標準武装。その為なにかと弾薬を拾いやすく
  最も気軽に使える武器。リロード速度は最速。ノガリ戦士の部隊を全滅させると
  大量の死体とホタルが転がっていることも。別名ホタルの墓。
  緑色の光弾なので確かに無数のホタルが飛行しているように見える。
  射撃レンジの幅が広く、どの距離でもそつなく戦える。特に破壊力のオプションが
  強力で、難易度悪夢の機動歩兵とハチ合わせしてもヘッドショットでなぎ倒す
  ことも可能。反面、さいなん星人にはなぜかあまり有効ではない。
  (オプション:安定性、破壊力)


散弾銃"バラクーダ" : 近距離外では少々効果が薄いがヘッドショットを
  狙うことが難しいかわりに、ボディダメージ効果が高い、コーナーの王者。
  ヘッド以外への防御力の高い機動歩兵にはあまり有効ではない。
  (オプション:安定性、運動性、破壊力)


拳銃"ピラーニャ" : 初期武器で一見頼りなさそうだが、実はヘッドショットの威力が
  高く、ヘッドショットダメージは最強クラス。さすがに遠距離はレンジ外だが
  エイムに自信のあるプレイヤーに贈る漢の武器。
  弾薬をあまり拾えないのでわりと貴重品。リロード速度はとても速い。
  (オプション:安定性、運動性B)


アンチマテリアルライフル"守護神" :
他ゲームのスナイパーライフルに相当する武器。高倍率8倍ズームだが、装填数は1発。リロードのタイミングを見極めたい。対物ライフルであるもののアーマーへの効果は薄く、ヘッドショットしないとダメージが極端に少ないという特徴を持つ。エイミングに自信のないプレイヤーにはオススメできない。



















殺りくチェーンガン"キマイラ" : フェーズや機動歩兵が装備している無痛ガン。
  砲身を回転させないと発射できない。砲身回転中は移動速度低下。
  カバーリング中に射撃できない。またエイミングによるズームアップもできない。
  プライマリで砲身回転させてから射撃。サブで砲身回転。
  サブを押したまま砲身回転させてプライマリで射撃することも可能。
  ヘッドショットはまず狙うことはできないが、ボディでも高いダメージが出るため
  相手が機動歩兵であろうとアーマーを貫くことができる。


アンブロシアランチャー"マンティコア" :
エイミング不可。スプラッシュ効果あり。弾数が極端に少ないが連射できるので局地戦でえげつない効果がある。スプラッシュ効果でプレイヤーのエイミングを歪ませることができる。ドロップシップにダメージを与えられる。滅多に手に入らないが弾薬の補充自体は可能。(オプション:破壊力)





マルチフラググレネード :
プライマリ攻撃で転がる。プライマリを押し続けることによって爆発までの時間を調整可能。
サブ攻撃はくっつき爆弾。ヘリ相手などに貼り付けるとよい。ノガリ戦士にもくっつけられるので絶望を与えることができる。が、くっついたまま特攻してくることもあるのでファンブルには要注意。







第4話 すていぬのように
○ゲームルール
このゲームは4人の分隊員からひとりも死者を出さずに進むゲームです。
制限時間以内にダウン復帰できない死者が出た時点で色彩がグレースケールになりゲーム
オーバーです。ダウンした隊員は必ず救い出さなくてはなりません。しかしただ助けに行く
だけでは一人、また一人と犠牲者を増やすだけなので、救出の戦術をよく組みたててから
救出に向かいましょう。
また、軽率な行動でダウンすると分隊の足を大きく引っ張り、全滅の可能性も増大します。
敵からのいい的で助けに行けないような開けた場所でのダウンはできるだけ避けましょう。

















○Tips
ヘッドショット : 人間型敵キャラクターは基本的にボディアーマーを着ているので、
  ボディへのダメージはあまり通りません。基本的にヘッドショットすることによって
  効果的に敵を倒すことができます。

各個撃破 : 敵のノガリ兵やさいなん星人は多くのアーマーやヘルスを持っています。
  一人だけの力では倒しきれない者も存在するので、指揮キーで攻撃対象を1人だけ
  スポッティングすると味方CPUはその敵に集中砲火を浴びせるので撃破しやすくなります。

基本的に障害物のそば、あるいは障害物に隠れて戦う : 障害物のそばに居れば
  不意にダウンしても味方が救出に来やすく、あまり分隊の足を引っ張らずに済みます。
  逆に何も障害物のない所での救出は困難を極めます。

ダウン予知によるローリング : 判断ミスによって敵の真っ只中だったということは
  あります。ダウンが確定している状態でもダウン寸前に障害物に入り込むように
  ローリングしておくと、ダウンした状態でも障害物の中に隠れていれば味方が
  救出しやすくなります。

グレネードもシールドで遮断できる : 
グレネードのスプラッシュダメージは足元にも判定があるので、しゃがんでシールドを出し足元も含めてブロックすると上手くいきます。












○敵対組織とその兵士
このゲームの敵AIはよくできているので観察すると楽しいです。


ノガリ戦士 :
ノガリ社の私設軍隊および社員。ボディーアーマーを着ているのでそれなりに銃弾を浴びても倒れない。いろいろな種類がいるが詳細には覚えていられないほど細分化された企業戦士。































ノガリ技術員 : 
普段は戦闘以外のお仕事をしているノガリ社員。さいなん星人のエサになったり、端末を守るためにノガリ兵と一緒に無理やり銃を渡されて突撃する過酷な労働環境。ボディアーマーさえないのが涙を誘う。






















機動歩兵 : パワードスーツを装備したノガリ戦士のエリート。ヘヴィ級のはずだが
  なんとダッシュ速度はこだま分隊員よりも早い。ブルドーザーのようにダッシュ
  しながら機銃掃射を行う姿は悪夢そのもの。ボディへのダメージが累積すると
  一定時間ダウンする。頭にヘルメットをしたタイプも存在する。
  効果的に倒すにはヘッドショットを狙おう。


さいなん星人 : さいなん細胞から生み出されたおぞましい節足生物。大小さまざまな
  サイズがいる。恐ろしいことに大型のものは武装した人類よりも強靭。尋常でない
  スピードで飛び掛り致命的な一撃を与える。おまけに体液も飛ばしてくるので少し離れた
  ところで安心はできない。あまりにも強さにノガリ社は組織が崩壊して滅びてしまった。
  近接攻撃を好むのでアンブロシア攻撃で効果的に対抗しよう。



作業ドロイド : 
序盤は隙間を走り回るモブだが、中盤以降に大量に現れてぎこちのないビームを時たま浴びせてくる。戦闘用ではないので脅威度は極めて低い。









最終話 あばかれたしんじつ※














●「さいなん: かいせん」の真相とは?
※この項目ではストーリーの真相に触れています!閲覧には注意してください。
 未プレイの方は読まないことをお勧めします。












●災難の末路
[初代こだま分隊]
 ライスベック教授の救出作戦に参加したが、「隕石」の精神支配に敗北し全員死亡。

▼ストーンウォール(オリジナル体) : こだま分隊長。アンプの隠し持っていた過失に
  よってアンプ自身が女王に乗っ取られていくため、彼女を処分しようとしてマスと争う。
  マスに重症を負わせ置き去りにし、自分だけはは本来の任務に戻ってアルファ分隊を
  帰還させる。単独でライスベック教授を救出に向かうが、さいなん星人に襲われて
  死亡する。
▼アンプ(オリジナル体) : 彼女のみライスベック教授から「災難の女王」を葬り去る
  デバイスを受け取る。なんらかのタイミングでデバイスは作動し、彼女の持つ
  症状もありアンプの肉体は災難の女王に乗っ取られてしまった。
  ストーンウォールの決断によって処分されそうになるが、まだアンプの自我は半分
  残っていた。重症を負ったマスに救出されるが、生存はできなかった。
▼マス(オリジナル体) : 「災難の女王」のコントロールを受けたアンプを
  ストーンウォールから庇う。ストーンウォールと殴り合いの末、これを退けるが自分も
  重症を負ってしまう。処分寸前のアンプを救い出すが、アンプに射殺されてしまう。
▼シェード(オリジナル体) : 探索の途中に偶然研究室で生体カプセルを発見し、
  こだま分隊を独断で離脱。おそらくカプセルに入っていた人物はシェードの姉か妹かと
  思われる。また、独断に至った経緯は「隕石」による精神支配の影響があったようだ。
  はぐれてしまったストーンウォールとマスを探すが大量のさいなん星人に襲われ死亡。
  アンプがコントロールされていた頃にはすでにシェードはいなかったが、離脱した頃には
  アンプがおらず、時系列がはっきりとしない。

















[さいなん星人]
 ライスベックを洗脳し、クローンのこだま分隊でリリスの率いるアルファ分隊と
 リリス派のさいなん星人を滅ぼそうと計画するが、ストーンウォールたちが自分たちが
 こだま分隊のクローンであることに感づき支配領域に大打撃を受け身を潜めるが、
 リリスがこだま分隊に殺されたため、対立するさいなん星人の勢力がいなくなり、再び
 ライスベックを使い次の計画を実行に移す。

災難の女王 : 社会性生命体である「さいなん星人」の女王。驚異的な繁殖力で
  ノガリ社を滅ぼすことには成功したものの、リリスに隕石を奪われて独占的な支配を失う。
  さいなん星人の女王でありながら皮肉にも同種であるリリス派のさいなん星人と争う。
  ライスベックをコントロールし、リリスを倒すべくこだま分隊を差し向ける。
ライスベック教授 : 山湖秘伝隊の幹部であるが、その正体は「災難の女王」に
  従う裏切り者。ノガリ社にいるうちに「隕石」に触れて女王に支配されてしまったようだ。
  「災難の女王」と対立するリリスを倒すために、アンプにデバイスを渡すが
  初代こだま分隊は「隕石」で気が触れて全滅。こだま分隊のクローンを作り出して、
  アルファ分隊が彼らを裏切ったと刷り込む。
  なぜ「災難の女王」がアンプの身体を欲しがったのかは不明だが、リリスには劣勢を
  強いられてアンプの持つ何らかの強力な能力が欲しかったからだと思われる。


















[アルファ分隊]
 ライスベック教授の救出作戦に、こだま分隊と共に向かうがこだま分隊は全滅。
 精神能力に長けるリリスは「隕石」による精神支配を受けず、これを自分用へ
 転用することに成功。「隕石」を掌握しているため、「災難の女王」より
 有利な立場を得ることができた。

▼リリス : 人の感情を読む能力を持つ。精神能力に長けているため「隕石」の
  精神支配を受けなかった。「隕石」を逆にコントロールすることによって
  さいなん星人を支配することができるようになり、「災難の女王」と支配権を
  争う女王となった。こだま分隊を哀れむ発言を繰り返しており、彼女の真意は
  読み取りにくいものになっている。
  自分たちがクローン体だと気づいたこだま分隊に敗れ、死亡。
▼ブラー : クローンのシェードに分身体との結合を妨害され死亡。
▼フェーズ : クローン体のこだま分隊との戦いでアンブロシアジェネレータを全て
  破壊され、エネルギーを補充できなくなり瀕死になる。自らの敗北を悟って自爆。



●さいなん、そしてかいせん。女王と女王による争い
落下してきた隕石があった。
ノガリ社では隕石から膨大なエネルギーを取り出すことに成功。アンブロジアテクノロジーを
独占し、世界の権力を欲しいままにする。
が、隕石は人の心を支配する隠された力を持っており、元あった惑星の生命体を繁殖させる
遺伝子も持っていた。
ノガリ社内の人物は次々に隕石によって洗脳されていき、さいなん星人の繁殖を止められる
ことができなくなり、山湖秘伝隊の攻撃もあってついに滅びた。

全てはさいなん星人の女王の支配下に置かれるかと思われた、が──



山湖秘伝隊はノガリ社に対抗する傭兵組織である。山湖秘伝隊では組織の幹部であるライスベック教授をスパイとしてノガリ社へ潜入させることに成功。だがライスベックはノガリ社の人々同様に隕石で精神をコントロールされてしまう。しかしこれを知らない山湖秘伝隊ではライスベックの身元が暴かれたという情報を元に、教授の救出作戦を開始。こだま分隊とアルファ分隊を投入する。


結果として隕石の力によって、こだま分隊は全滅し、リリスはさいなん星人の支配権を真っ二つに分けるほどの力を得る。



リリスは「災難の女王」と争っていた。災難の女王と対抗できる力を持っている
のは自分しかいないと考えており、こだま分隊の運命を哀れんでいた。
彼女の勝利の果てにはどんな願望があったのかは、今となっては誰も知らない。

今生きているこだま分隊は先に全滅したオリジナルのクローンである。クローン体の
こだま分隊は打倒リリスを狙うライスベックの手引きによって、ついにリリスとアルファ
分隊を葬り去ることに成功。
こだま分隊は自分たちがオリジナル体ではないことを知り、全てはライスベックの陰謀で
あったことに気づく。こだま分隊は自分たちの運命を弄んだライスベック教授と女王を
殺しに向かい、その後、彼らがどうなったかは語られていない。








あとがき
<初版あとがき>
一般的に「翻訳が悪い」「誤訳」と切り捨てられるような翻訳文にレトロなSF小説を
読んでいるような語感を覚えた僕は、ゲーム内容も気に入ってこういったガイドを
書くことになりました。一番の原動力だったのは、このゲームは荒い部分もありながらも
システムを理解してプレイすれば面白いゲームだということを主張したい気持ちでした。
ゲーム内容は面白いのに、翻訳の前評判と先入観だけでつまみ食いされたレビューに対して、
評価の悪循環に陥っているこのゲームに手を差し伸べてあげたかったわけです。

<改訂版を書くに到って>
タイトルロゴに「さいなん: かいせん」と大書きされた「Scourge: Outbreak」との出会い
から1年が経過し、当時としては限られた時間でまとめたこのガイドも今の自分から見ると
かなり古びてきた印象を受けました。幸いにも文章を考える時間は自分の書いたもので
リソースとして持っていたので、一周年を祝うのも兼ねてビジュアルに気を使ったものを
改訂版として再編集することができました。同時に本文も見直すことができたので
初版よりも豪華な内容のゲームガイドになったと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました。



<おまけ>
開発者の人と一緒にプレイしちゃった!最初いるのに気がつかなくてビックリ!
ストアページ
○ストアページにて無料デモをダウンロード可能
http://sp.zhabite.com/steamstore/app/227560/
14 Comments
Helmi  [author] 29 Jun, 2015 @ 5:37am 
読んで頂いてありがとうございます。
TsuyoC 29 Jun, 2015 @ 5:23am 
イミフなストーリーが今になってよく分かったw
グリーンアップ入れました:pandashocked:
Helmi  [author] 11 Apr, 2014 @ 4:05am 
わざわざ会談に出席できなかったとフッているあたり、どうやらそのようです。
丸刈りにまでされてかわいそう。
Hukahire 11 Apr, 2014 @ 3:50am 
OPで殺されてた人ってノガリ社会長だったんですか・・・
全然気付かなかった
Tragnarion Studios  [developer] 10 Apr, 2014 @ 5:03am 
ワウ!ありがとうございます!
Helmi  [author] 10 Apr, 2014 @ 4:56am 
Scourge: Outbreakは5つ買いました。
Helmi  [author] 9 Apr, 2014 @ 7:48am 
私も成功を祈っています:ambrosia:
Tragnarion Studios  [developer] 9 Apr, 2014 @ 4:46am 
私たちは、続編を作るのが大好きだが、それはゲームがどのように成功に依存します。私たちに幸運を祈ります!ゲームをお友達に教えてください!ありがとう!:-)
Helmi  [author] 7 Apr, 2014 @ 4:23am 
Tragnarion Studiosこんにちは!
私は「Scourge: Outbreak」の大ファンです。続きのシナリオはありませんか?
続編の発売を楽しみにしています:nogarihelmet:
Tragnarion Studios  [developer] 7 Apr, 2014 @ 2:44am 
Helmiこんにちは!

このガイドを書く時間を割いていただきありがとうございまし!