Equilinox

Equilinox

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[日本語] Equilinox 基本的な遊び方のガイド
By Nagisa
生態系を創りあげるシミュレーション「Equilinox」の基本的な遊び方の流れを解説。
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ゲームの概要


Equilinox は、あなたが神となって(という設定かどうかは定かではないが)動植物を生み出したり操作したりして、バランスのよい生態系を作っていくゲームだ。

日本語版が現時点では存在しないが、非常に面白いゲームなので、少しでもプレイヤーが増えてほしいと願いつつ基本的な遊び方を記していく。ゲーム内のタスクをクリアしていきながら、重要な知識を説明していく流れだ。多少の参考になれば幸いである。

※内容に誤りや疑問点などがあれば、遠慮なくコメント頂ければ嬉しいです。
草を生やす


ゲームを始めると、このような不毛の地(Barren Land)が広がっているのみで生命の気配はしない。この地に多様な動植物を息づかせることがあなたの役目だ。

そのために、まず操作を覚えよう。
  • WASD・右ドラッグ … 移動
  • ホイール回転 … 拡大・縮小
  • ホイールドラッグ … 視点移動
  • 左クリック … 何かを調べる
他の細かい操作は、基本的に項目やオブジェクトをクリックするだけだ。

さて、左上のアイコンの中に点滅しているものがあると思う。それをクリックしよう。



これはタスクリストだ。基本的にはここで要求されていることをクリアしていけば、ゲームが進んでいくようになっているのでとりあえずは従っていこう。

初めのタスクである「Watching Grass Grow」を見ると、説明にはこのようにある。

「新しい生態系を始めるために単なる草をいくつか植えることから開始しましょう。『植物ショップ』の中の草をクリックして、いくつかの種をワールド内に植えましょう。……」

ということなので、ショップを見る。一番左のアイコンがそれだ。



草を選択する。



だいたいどこに植えても問題ないが、一応は平地をおすすめしておく。



草を選択して見ていよう。Growth(成長度合い)が上昇していくのがわかる。



最大成長したら、タスクの条件を満たしたので右下にその通知がきた。もう一度タスクリストを開いて、Claim Reward(報酬を獲得)をクリックすることを忘れないように。

これで新しい生態系に最初の生命が誕生した。おめでとう。



ちなみに動植物は勝手に増殖していく。今回は草を1株しか植えていないが、ここまで増えた。すごい生命力である。
バイオーム
タスクを完了したことで、新しい植物としてDaisyが追加され、新しいタスクも追加された。どうやら次はDaisyを育てるようだ。

その前に、重要な要素について説明したいと思う。



草が広がった部分の地面の色がうっすらと緑色になっている。これは草がGrassland(草原)バイオームを広げているからである。

多くの植物には、特定のバイオームを広げる効果がある。これがDaisyを植える際に注意すべきポイントになる。


Daisyを植えるとき、Environment(環境)とSuitable Biome(適切なバイオーム)の値に注意しよう。

草の近くでGrasslandバイオームが強い場所だと、Suitable Biomeの値が高く、Environmentの値も改善する。一方草から遠い場所だとSuitable Biomeの値は0に近づき、Environmentが低くなる。


実際にそれぞれに植えてみた。するとEnvironmentが低いほうのDaisyはHealth(体力)が低くなってしまった。Healthは残り寿命を表すので、このDaisyは比較的短命になってしまうだろう。

これはなぜかというと、DaisyはGrasslandバイオームが生存に適切であると設定されているからである(Barren Landだとダメ)。



そういう設定がどうなっているのかは、動植物を選択したときやショップで「i」のアイコンをクリックすると詳しく見ることができる。

なぜか動植物が増えにくいな、と思ったら何かしらの要因で環境が悪くなっているので、その都度、種の特性を調べてみよう。
早送りする
適切なバイオームに植えたDaisyは順調に育ち、数も増えていったはずだ。そうしてタスクを完了し、また新たなタスクでは木を植えることになる。



このOak Tree(樫の木)もDaisyと同様にGrasslandバイオームが適切だ。また草の近くに植えよう。

木の成長にはやはり時間がかかる。こういう時に便利なのが早送り機能だ。画面の下部に時計があるが、その右側に早送りマークがある。それをクリックし続けている間、時間が早く進む。
動物とdp
次は「Sheepish」のタスクに注目しよう。ついに初めての動物である羊を育てるところまできた。



動物は植物とは違うアイコンから購入するので注意。置き方は植物とは特に変わらない。

また、情報を見ればわかるが、やはりGrasslandバイオームが適切であるとのことなので、草木が豊富なところに創り出してやろう。

ちなみに、動物が繁殖するのにつがいは必要なく、1匹いれば植物と同じように増える。なんでや……。



羊を置いた時点で注目してほしいのが、画面左上の「dp/min」の表示である。今までずっと0であったのが、十数dp/minくらいになったはずだ。

このゲームではほとんどの操作にdp(Diversity Points;多様性ポイント)を消費することにすでに気付いている方も多いと思うが、このdpを世界に生息している動物から時間ごとに獲得することができるのである。

また動物の生息環境が良く、動物が満足できている場合は得られるdpも増加する。つまり、多くの動物が良い環境で生活できるようにするほどゲームの効率が上がるというわけである。



各動物がどれほどのdpを生産しているのかは、それぞれの個体をクリックすれば表示される。また肉食動物など生態系で上層にいるものほどdpが増えるようだ。

遺伝子改造


次に注目するのが「Genetic Modification」(遺伝子改造)のタスクだ。水色のDaisyを3つ育てろということだが、タスク名の通り遺伝子を操作することによって実現できる。



Daisyを選択して、遺伝子のアイコンを押す。そうして表示される情報は、その個体の遺伝情報というやつで、Daisyの場合はサイズとか色とかEdibility(可食性、動物が食べるときの空腹度の満たされ方への掛け率か?)がある。

今回は水色のDaisyを要求されているので、色の情報を操作すればいいわけだ。



「Selective Breed」(選択的繁殖)にチェックを入れるとスパナのアイコンが表示される。

Colour(色)の右にあるスパナをクリックして、プルダウンからLight Blueを選択、下のスクロールを右端まで移動させてからBuyを押す。



Selective Breedにチェックを入れた時点で、Daisyに「+」の吹き出しがついている。今後この個体が周囲に新しい個体を繁殖させるときは、先ほど指定した通りの遺伝情報のものが誕生する



このように、Light BlueのDaisyを繁殖させることができた。

もちろん、Light Blueの個体がさらに新しく繁殖するときはLight Blueの個体が生まれる。運が悪くなければちゃんと3株まで増えるはずだ。


注意!
Selective Breedを行う際は、できるだけHealthが多く残っている個体を選択すること。

なぜならSelective Breedはその個体限りの設定であり、その個体が死んだら設定が消滅してしまうからである。高額な操作を行った後にすぐ死なれては丸損となってしまうのだ。


突然変異
突然変異が発生することもある。もしも悪い変異が起きてしまったら、すぐその個体は消してしまうなどの対応もよい。



個体を消すには個体を選択してから上の画像のRemoveをクリックするか、delキーを押す。

移植する
次に取り組むのが「More Grass」のタスク。草を50株生やせという内容だ。



植物は条件が整っているからといって、際限なく広がっていこうとはしない。また密度も一定以上になると新しく生えようとしない(前項のように遺伝子操作する場合、この制限に引っかかって、欲しいのが生えなかったりするので、あらかじめ間引いておくのがけっこう重要である)。

よって、現時点では草の数は50株に到底及んでいないのではないだろうか。

このようなときはこちらから手を加えて、遠隔地に草を新しく植えるしかない。その方法は、
  • 普通にショップから新しく買って植える
  • 生えてるのを移植する
の2通りがある。ショップから買うほうが安上がりだが、遺伝子情報がデフォルトのものをまた植えることになる。良い遺伝子の個体が既にある場合は移植のほうが望ましい。状況によって選ぼう。

今回は操作方法の説明を兼ねて移植をすることにする。



草を選択して、手のアイコンから「Transplant」(移植)を選択。250dpがかかる。おそらくどんなアイテムでも、移植の費用は新規購入の2.5倍になっているようだ。



遠くの適当な場所を選択。これで移植完了。これだけでは50株に及ばないと思うので、適当なところに新規購入するなり移植するなり自由にして増やそう。

ちなみに、動物の移動も同じ手順でできる。移植という名称はそのままだが……。


注意!
移植の際にもHealthが多い個体を選ぶこと。移植先で子孫を増やさずに死なれたら困る。
進化させる
前項のタスクをクリアしたことで、「Wheat Breeder」(小麦ブリーダー)のタスクが解除された。



タスクの説明を読むと、どうやら既にたくさんある草を小麦に進化させることができるようだ。早速やってみよう。



草を選択して、左から2番目のアイコンをクリック。すると進化先の一覧が表示される。Wheat(小麦)をクリック。

すると、条件として「Nearby Species - Stone (x3)」が指定されているのがわかる。つまりこの個体を進化させるには近くに石が3個必要だ、ということだ。



石は先ほどのタスクのクリア報酬として同時にもらえているはずである。石や岩などの無生物も、植物ショップから購入することができる。石を近くに3個置いてやろう。

ちなみに、当たり前だが無生物は勝手に増えないし、勝手に消えることもない。



これで進化条件が満たされた。「Start Evolving」(進化を開始)が押せるようになっているはずだ。あとはゲージがいっぱいになるまで待てば進化が終わる。


進化の中断
進化は条件が満たされなくなると中断してしまう。今の例でいえば、進化している途中で石を消したりすると止まってしまうはずだ。この場合はもう一度石を置くなど、条件が再度満たされれば勝手に再開される。

また、進化途中の個体が死ぬことでも中断してしまう。この場合は遺伝子操作の時とは異なり、同じ種で条件を満たしている個体があれば進化の進捗を引き継ぐことができるので安心だ。



進化が終わると「☆」の吹き出しが近くに出ていると思うが、これが新たに生まれた種である。

この「☆」の吹き出しが出ているときは一度だけ無料で移動できるので、有効活用すべきだ。進化が終わった時点でショップからその種の詳細情報のボタンが押せるようになっているので、育てやすい場所はどこか調べてから移植するとよい。

小麦の場合は進化時と同様、近くに石があるほうがEnvironmentが高くなるようだ(後述)。そうして小麦の生育環境も整えてやり、3株まで増やせばタスク達成である。
こんなときどうする?
以上でゲームの基本的な遊び方についての説明は終わりである。

dpを上手くやりくりしながら、動植物を創って、増やして、遺伝子操作して、進化させて、タスクをクリアする。タスクの完了報酬の中には新しいバイオームを広げる能力を持った植物もあるので、それを使うことでさらに多様な生態系を築いていく……というようなゲームの流れをイメージしてもらいたい。

あとは補足も兼ねて、困ったときのためのTipsを用意した(というか自分が詰まったところ)ので参考にしていただきたい。


動植物が全然増えない

前述の通り密度が高いとそれ以上増えなくなるのだが、スペースはあるのに増えてくれないという場合。

基本的にEnvironmentが低い、つまり何かしら環境が悪いのが原因。Environmentが低くなる要因は以下のようなものがある。
  • Suitable Biome(適切なバイオーム)が弱い場所にいる。
  • Unsuitable Biome(不適切なバイオーム)が強い場所にいる。
  • Liked Species(好きな種)が近くにいない。
  • Disliked Species(嫌いな種)が近くにいる。
バイオームについてはその項で説明した通りだ。



種に対する好き嫌いというのも、種ごとに設定されているので、詳細情報を見るといい。例えば羊は好きな種としてTrees(木)が設定されているので、近くに木がある場所にいないと不機嫌になる。

Environmentは足りているのにすぐ死ぬ……というのは動物でのみ発生する問題。食料が足りていないのである。やはり詳細情報から食性を確認して、近くに食料があるのかどうかをチェック。その食料自体のEnvironmentも低くないかどうか確かめる……といったところである。

筆者がやらかしたのが、ニワトリがなぜか餓死してしまうというもの。その時は、エサであるWheat(小麦)のEnvironmentが低かった。その原因はWheatの好きな種として設定されているStoneをあまり置いていなかったことだった。

このように、生態系のピラミッドの下のほうが欠けていて上のほうに影響を及ぼしているということがあるので、徐々にさかのぼりながら原因を確かめていくといい。


進化の条件がわからない

種を進化させるためには様々な条件が要求される。いくつか紹介する。ちなみに、要求される条件は進化後の種の個性と似ていることが多い。

◆Nearby Species(近くの種)
進化の時にもやったが、近くにその種類のものがあることが条件。この条件は、個体が死んで進化が中断されたときに、少し遠くにある別個体で再開しようとしたけど引っかかる条件第一位。割と厄介。

◆Satisfaction(満足度)
Environmentが高ければよい。

◆Trait系(Size Trait, Colour Trait, など)
なんとかTrait(特性)と書いてある条件は全て遺伝子操作で可能。

◆Diet(食性)
動物限定の条件。その個体が日々食べる食物が指定されたものであることが進化の条件になる。動物が生まれた直後のDietはMixed(雑食)であるが、その地域に豊富にある食物(の中から種の特性として食べられるもの)を日常的に食べるようになって食性が固定される。その食物が見られないようになると他の物を仕方なく食べるようになるので、食性を無理やり変えさせたければ、元の食物を消しまくるといい。しかしそれによってバイオームの強さが変わって動物のEnvironmentが低下したりするのがありがちなので注意。

◆Biome(バイオーム)
指定されたバイオームが何%以上の強さであるところ、または指定されたバイオームでない場所、などの条件。動物の場合、動き回ることで立ち位置のバイオームの強さが色々変わってしまい、いちいち進化が中断したりする。


いろんな遊び方
  • 遺伝子操作で変なのを作る。特に動物だと移動速度とか変えられるので化け物みたいなのができるかもしれない。でも極端にいじるほどdpが必要で、何千万とか要求されることも。
  • ……(筆者もいろいろ試している途中。新たに面白い遊び方があれば追記予定)
終わりに
このガイドが、少しでもこの Equilinox という素晴らしいゲームに触れるきっかけになったり、ゲームのシステムの理解の一助になれば幸いです!

3 Comments
alania_ckdv 23 Mar, 2022 @ 8:01am 
Barren Land で生育し、特定のBiome を拡げることのできる植物たち
Rosemary - forest
Olegano - woodland
Wheat - grassland
Buttercup - woodland

樹種の進化に、woodland ○○%以上 みたいな条件が必要になるケースが多いので…
sakymnsj-JP 16 Nov, 2019 @ 6:53am 
読ませてもらいました!これからプレイします:greenapple:
Metron_05 25 Jul, 2019 @ 3:25am 
大変参考になりました!ありがとうございます