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Postat: 29 mart. 2018 la 7:16
Actualizat: 15 apr. 2018 la 4:11

人間の感情にも道理はある。

人はサッカーボールを蹴るまえに脚を振りあげる。
当たり前のことだ。誰だってそうするだろう。

大切な仲間が死んだとき、主人公は涙を流す。
そんなよくある光景も、結局は死そのものに焦点が向かう。
涙はその場の悲しい雰囲気を醸しだす証拠でしかなかった。

ゲームにおける人間の表情が、死と同じくらい、あるいは死そのものより感情を揺さぶらないのはなぜか。

いままではそんなものだと思っていた。
いくらグラフィックが進化しリアリティ溢れる顔と体が作れるようになったとしても。
たとえばThe Wither 3の主人公ゲラルトの表情はよくできていたけれど。
それでもなお雰囲気をを醸しだす域を脱せなかった。

だがFar Cry 5を最後までプレイして光明を見出した。
俺ははじめてゲームで登場人物の表情に感情を揺さぶられた。
彼らを取り巻く状況ではなく、彼の表情そのものに、俺自身の感情を揺さぶられた。

ストーリー終盤、とある人物が号泣しながら悲しみと怒りの混じった激情を主人公にぶつけてくる。
もしそれが「いつも通り」であれば、俺も「そうなんだね」としか思わなかっただろう。
しかしその人物は号泣しながら鼻水を垂らした。
涙だけでなく鼻水を垂らしたのだ。
さらにあろうことかその鼻水をズズーッと引き上げ鼻の中に戻した。
そしてそのまま彼は力強くこちらに語りかけ続けた。

俺はそのシーンを目の当たりにしたとき、とんでもない感動に襲われた。
彼はゲームの中で呼吸している!と。
呼吸なくして言葉はだせず、言葉なくして感情は吐きだせない。
現実の摂理をしっかり描写することで、彼の「表情」に真実味が帯びたのだ。

そのとき、俺は彼を一人の人間としてみた。
思想や行為に共感するしないではなく、そこに生きた人間がいると思えたのだ。

Far Cry 5は難しいゲームだと思う。
使いまわし、焼き直し、意味不明なストーリー、その他諸々。
否定されて然るべき点はいくつもある。
だが沢山の人間が関わった大作だからこそ、
簡単には見えづらいところに輝く要素が転がっているとも思う。

俺にとってそれはYESの看板裏だったり、チーズバーガーのモーションだったりするわけだが、一番は「鼻水」だったのだ。

すべてを探す気でいるなら、Far Cry 5はいまだ驚きを与えてくれるゲームだと思う。
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